ちびうさの、いくぞ〜!!( ³з³)

おっさんの雑記です( ✧Д✧) カッ

煮干しのヒゲ

煮干し(単体写真)

 

最近会社からの帰宅時にダイエットも兼ねて自宅最寄り駅から1駅前で降りて歩いて帰宅している。ただし、途中に飲食店が多いのでついついフラッと入ってしまってまったくダイエットにならない。

 

先日もとても美味しそうな新しいラーメン屋がオープンしているのを発見し、

吸い寄せられるように入ってしまった。

 

券売機で先に食券を買うスタイルだった。

 

味は魚介ベースのようでまあまあ美味しかった。

 

お店は15人くらい座れるカウンターだけの店舗で

店内にはお客さんが私の他に、

30歳前半くらいのロン毛の兄ちゃん1名

50歳くらいのちょっと小汚いオジサンがいた。

 

店員さんはバイト2名と店長ぽい男性が1名。

 

ラーメンすすっているとロン毛の兄ちゃんが店員さんに

「あの~、、、すみません、髪の毛が入ってるんですが、、、、」

とラーメンに髪の毛が入っていると主張しだした。

 

(ちなみにラーメンほぼ食い終わってるみたいだったし、今さら言うのはどうなんなんだろうと思ったが、まあ本当に最後に気づいたのかもしれないし何とも言えない)

 

新しいお店なのでバイト店員さんもこういう対応は初めてだったみたいで

少し間があいていたけど、すぐに店長っぽい男性が割って入って

 

「大変申し訳ございません!すぐに新しい物をお作りさせて頂きます」と言った。

 

実際にラーメンの器に髪の毛入っているのかを確認せずにすぐに謝罪して新しいの作ると提案をしていて店長さん素晴らしい対応だなと思った。

(ホントかなぁ、みたいな感じで器の中チェックする対応をするとお客さんもキレるかもしれないし、さっさともう1杯作ってなだめたほうが楽だという判断なんだろう)

 

ただ残念なことにロン毛の兄ちゃんは

「いやぁ、でももうほぼ食べ終わってるので、新しいのは大丈夫です。。。」

と返事をした。

 

いや、じゃあ何も言わずに帰れよ!と私は思ったが、

 

すぐに店長さんが

「それではラーメンのお代金を返金させていただきます、ほんとにすみませんでした。」

 

と提案してロン毛兄ちゃんにお金を返してあげていた。

 

ロン毛の兄ちゃんは上機嫌なのを隠しきれていない様子で店を後にしていった。

 

確かに髪の毛入ってるのは少し嫌だけど、まあラーメンだしなぁ、

高級フランス料理とかなら嫌だけど、ラーメンで最後のほうに気づいたくらいなら私はしょうがないかなって思って店員さんにも言わないで帰ると思うので

がっつり主張してラーメンを無料で食えたロン毛兄ちゃんがうらやましい

 

ロン毛兄ちゃんが帰ったあと、

店員さんたちが髪の毛が入っているというラーメンの器を回収してキッチンで小声で話している。

 

バイト「髪の毛、、、これですかね?」

店長「うーん?あ、これかぁ、、、」

 

店長「これ、髪の毛じゃないなぁ、、、煮干しのヒゲだ」

 

バイト2名「煮干しのヒゲ!?」

 

店長「うん、、、髪の毛じゃなく煮干しのヒゲだね、うん、まあしょうがないよ、うん、、、」

 

と、話していた。

 

なるほど、

どうやらスープの出汁を取るのに使っている煮干しのヒゲのような物がスープに残ってしまいロン毛兄ちゃんが髪の毛と勘違いしたようだ。

 

「煮干しのヒゲ」、初めて聞く言葉。

 

私も気になってラーメンを食べながらスマホで煮干しの画像や「煮干し ヒゲ」でググってみたけど、どうも画像を見る限り煮干しにヒゲは生えてなさそうだったけど、、、、

 

まぁとにかく、煮干しのヒゲか繊維か身体の一部かわからんけど、スープに残ってしまっていて、

人の髪の毛と勘違いされてしまったんだなと理解した。

 

本来は食べ物である煮干しの一部がスープに入ってただけなので返金する必要はなくて、客の勘違いで返金になってしまったと。なるほど。

 

店長は憤る様子もなく、まあ仕方ないねみたいな感じだったのでとても人格者だと思った。

 

煮干しのヒゲか、、、、

なるほどなぁと思いながらラーメンをすすっていると、

 

もう1名の客(小汚いオジサン)の様子がおかしい、、、

ちらちら店員さんたちと自分のラーメンの器を交互に見ている。

なんかすごいソワソワしてる。

 

ワイは思った。

「も、もしや、こいつのスープにも煮干しのヒゲが!!?」

「煮干しのヒゲブーム到来!!!」

「そして、ロン毛の兄ちゃんのマネをして髪の毛入ってた主張してラーメン代返金してもらおうとしているのでは!?」

 

「確かに、、店長さんはあまり事を荒立てたくない感じの人だし、ロン毛兄ちゃんのスープも確認せずに返金してたし、これは髪の毛主張したら返金ありえるぞ!」

 

「仮に今回は煮干しのヒゲってバレたとしても、その時は普通にお代払ってラーメン食ったってだけだしオッサンはノーリスクだ!!!」

 

「オッサン、お前、まさかやる気か!!いくのか!?」

「最低だぞ!最低だぞ!」

 

とオッサンの様子をこっそり見ていると、

 

オッサンが意を決した感じで店員さんに話しかけだした。

 

ワイは思った。

「オッサン、やりおったな!!!!悪いやつや!!!!あんた悪いやっちゃで~!!」

 

 

オッサン

「あの~、、、すみません、スープに煮干しのヒゲが入ってるんですが、、、、」

 

えっ。。。。

 

あ~!!違う!!オッサン違うよ~!!!違う違う!!

髪の毛って言うはずが煮干しのヒゲっていうパワーワードに釣られてもうてるよ~!!

煮干しは食べ物なのよ!!返金ならないのよ!!!

 

間違えてるて!!先に答え言っちゃってる!!!最初は髪の毛って言わないと!!!

 

そして今回はスープを確認する店長

 

店長

「大変申し訳ございません、スープを仕込む時の煮干しの一部が残ってしまったようで。こちらは避けてお召し上がりください、大変失礼しました」

 

そりゃそうだ!!!食べ物だもの!

 

「大変失礼しました、、、か~ら~の~~~???そ~し~て~???」

みたいな表情で店長からの「返金提案」or「もう一杯作ります提案」を待つオッサン

 

いや、ちゃうねん!オッサン!最初からあなたワード間違えてんねん!!

煮干しはええねん!!返金対象ちゃうねん!!食べ物ですよ!

 

店長はオッサンの欲しがり顔に気付いていないのか、

それとも気付いてないふりをしているのか分からないが通常業務に戻った

 

あれ、おかしいな?みたいな顔をするオッサン

 

笑いをこらえながらラーメンをすするワイ

 

驚愕のラストは次回に続く、、、